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というわけで俺は騎士団のメンバーを引き連れて進軍中なのである。
蛇だらけの森のはずだが不思議と出てこない。
嵐の前の静けさってやつか?
蛇が一気に襲いかかって来たり…。
そうじゃないといいが…。
そんな心配を他所にガヤガヤやってる後ろの騎士団のバカども。
初めての儀式、だとか言っていたが、俺だってそうだバカヤロー。
そもそも前回が120年前だぞ。二回目のやつがいるわけねぇだろ。
一喝入れてやろうかと思った直後、別の人物が声を上げた。
「そろそろ着きますのでお静かに」
ボンドのその声は決してでかいわけではないが、不思議とよく通り、全員黙るという奇跡を産み出した。
って、じゃなくて確かに景色が見開き始めてきたな。
すると突然ボンドが止まり、多少戸惑いつつも俺も止まり後ろもそれに倣う。
「では配置に付いてください。
私は巫女様に伝えに行きますので」
ちょっとくらい蛇の祭壇ってのを拝ませてくれてもいいんじゃないか?
と思ったがまぁいい、俺は騎士団のメンバーに指示し配置に付けると、自分自身も予定していた場所に付いた。
俺の心配事はこの後すぐ現実となったのである。
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