過去~十年前の儀式~

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「これが何か知りたいといった顔ですねぇ」 ボンドは自身の尾てい骨付近から生えている尻尾を持ち上げ、手を添わした。 「察するに…蛇を弄くり回した結果ってところかい?」 「つれないですねぇ。 もう少し焦ってくれてもいいではないですか。 でも流石は…〝冷酷なる狩人〟ですね」 その名が出た瞬間、青年の顔が強ばった。 長剣を握る手にも力が入り、ボンドはにやつき、続ける。 「確か六年前でしたっけ……〝冷酷なる狩人〟はある村に出没した盗賊団の討伐に赴きました。 その時、恋人も一緒に行ったそうです。 二人は村で盗賊団の規模を知り意見がぶつかりました。 狩人は二人では危険と言うことで、一度ギルドに戻り人数を増やすと言い、恋人は危険を犯してでも早く倒しに言った方がいいと言いました。 意見は統一することなく、とりあえず一日村に泊まることになった。 しかし夜中、恋人は勝手に盗賊団の討伐に向かった。 狩人はその少し後に気付き、彼女を追いました。 そして狩人は盗賊団を見つけました。 しかしその頃には彼女は捕まり、性的欲望の矛先にされ、終いには殺されていました。 狩人は激昂し、盗賊団を皆殺しにした後、ギルドに二つ名を返上し姿を消しました。 かいつまんで話しましたが合っていますよね? ギルド『希望』所属 Sランク二つ名〝冷酷なる狩人〟 今はこっちの方がいいですか? レイロン騎士団第三部隊隊長 リッジ=ファイル殿」
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