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ホンクを消し、全帝の元に着いた炎帝はまず頭を下げた。
「すいませんでした。
おかしなことになってしまい。
どうか水帝責めないでください。
彼女は私を元気づけようとしただけなので」
全帝の「気にするな」という返事を聞くと、後ろにいる自分以外の七帝に向き直った。
「皆もすまなかったな」
再び頭を下げる。
そんな炎帝に各々返事をし、全員が全帝の方を向いた。
「準備はいいな?」
全帝が聞くと七帝の全員が頷いた。
すると全帝はしばらく待たせていた、三千の人の方を向いた。
全帝の士気を高める為の話が始まる。
「俺は世界最強、全帝という称号が授けられた。
だが俺にはこれからの戦いを左右する力なんてない。
だから勝つことを保証するなんてことは出来ない。
だがここで戦わず引くわけにはいかない。
俺達が戦わなければ必ず不幸な未来となる。
だが俺達が戦えば幸せになる可能性が残る!
決して勝利の可能性が高いとは言えない!
俺達、帝は命をかけて戦う!
どうかお前達もついてきてくれ!
人類の為に!未来の為に!」
全帝の話が終わると辺りは三千人の戦士の雄叫びで包まれた。
その時全帝の隣に女性が立った。
それだけで戦士達は静まる。
女性は突然右手をつきだした。
「それじゃあ頑張ろー!」
女性の言葉と共に再び辺りは戦士達の雄叫びに包まれた。
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