―第2章―

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―ある日、不良天使ミカエルが仕事をサボって樹の上で煙草を吸っていると、何処からか羽音がしてきた。 かまわず、煙草を吸い続けるミカエル。 …樹の下から視線を感じる。 少し、間を置き、視線の主が声をかけてきた。 「あの~…、 そこの煙草を吸ってる天使さん? 仕事は、どうしたのですか? 今の時間帯だと、皆さん、仕事をなさっていると思うのですが…」 (…あぁ~、ウゼェ💨) 樹の下を見ると、天使の俺に指図したのは、なんと、あの悪名高き悪魔だった。 「黙れっ!! …クソ餓鬼が。 俺は、別に働かなくて良いんだよ。 テメェらみたいに、汚名きせられてねぇからな! …フンッ! 分かったら、とっとと失せやがれ!!」 人間界では、まだ聞いた事も無い言葉に、真面目悪魔ラファエルは、少し戸惑った。 何の反応も返ってこない事に違和感を覚え、天使ミカエルは、もう一度樹の下を見てみた。 悪魔ラファエルはというと、何だか、もの凄く考え込んでいました。 「オイッ! どうしたんだよ!?」 天使ミカエルが声をかけると、悪魔ラファエルは、少し涙目になりながら顔を上げ、ミカエルに疑問を投げかけた。 「どうして、そんなに悪く言われるの? …私達、なにもしてないのに」 さすがに、そんな事を聞かれると思っていなかった天使ミカエルは、面喰らって思わず笑ってしまった。 「…プッ」
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