†邂逅†

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  「“必然”ね…」 一応は忠告として訊いた 漆黒の女性の言葉。 “希石”に宿る“神霊”のそれ。 “希石”とは遥か昔、 このユーア大陸の北方の地、 “セフィロ国” 王都の場所に住んでいた 人々の長に、 神が与えた “奇跡”なのだと云う。 それは様々な宝石の 原石の形をしていて 神の子“神霊”が宿る石。 一つの“希石”に 一人の“神霊”が宿り、 人々の願いを 神の子の力によって 叶えてくれる物。 但し、 その神霊の力を使うには 実態の無い朧な神霊の存在を この世界に 実態のある確かな 神霊の存在とし その力を具現させる為、 “器”と呼ばれる、 神霊を納めるモノが必要だった。  
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