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「あ?」
「その子の持ってるリンゴは僕があげた物です。おじさんの店のリンゴじゃない」
子供の持ってるリンゴを示して
ハッキリと告げる。
「大体、おじさんのお店にはこんな大きなリンゴなんて置いてないでしょ?」
「ッ…!!」
「野菜や果物とかは大きさで税が違うんだよ。その子がそんな大きなリンゴを持って役所に行って、おじさんのお店は大丈夫なの?」
立て続けに指摘してくる
少年の言葉。
子供を捕まえたままの店主は
悔しそうに少年と子供と
その手にある
自分の店の物ではないリンゴに
目を落とす。
「だったら、んなもん後ですり替えりゃ…」
「やッくにんさーんッ!!ここに商品、誤魔化して商売してるオッチャンがいるよーッ!!」
「ッ!!」
突如、頭上から上がった大声に
少年と店主は上を振り仰ぐ。
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