一発目 捕食者

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「はいはい、すぐに作りますから、みんなを起こして、居間に降りさせてもらってくださいね」 「わかった」 声の主の返答を聞くと、すぐさま朝食の調理に取り掛かる。 現在、この家には数名の社員と妹が住んでいる。社員と言っても全員が同級生で和気あいあいとしている。 「そーちゃん、朝ご飯なにぃ~?」 妙に間の抜けた声 「潤太君、朝の挨拶してからきいてください」 「えー、空ちゃんにはそんな事ぉ言わなかったじゃんさぁ」 「空さんは社員ではありませんから強制できないんですって」 苦笑いで誤魔化そう。うん、潤太君は何かと感が鋭く、ろくに勉強してないのにテストの選択問題では外さない男 弁解していると、僕が危うい 「ふ~ん、まぁいいや」 苦笑いの僕を見て何か納得したのかへらへらと笑って行った。 あー怖い怖い。 本当に怖い、潤太君は言うなればチャラチャラした今どきの格好をしている。 長めの茶髪に、ピアスを何個か付けて、性格もノリも、フットワークも軽い。
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