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「はいはい、すぐに作りますから、みんなを起こして、居間に降りさせてもらってくださいね」
「わかった」
声の主の返答を聞くと、すぐさま朝食の調理に取り掛かる。
現在、この家には数名の社員と妹が住んでいる。社員と言っても全員が同級生で和気あいあいとしている。
「そーちゃん、朝ご飯なにぃ~?」
妙に間の抜けた声
「潤太君、朝の挨拶してからきいてください」
「えー、空ちゃんにはそんな事ぉ言わなかったじゃんさぁ」
「空さんは社員ではありませんから強制できないんですって」
苦笑いで誤魔化そう。うん、潤太君は何かと感が鋭く、ろくに勉強してないのにテストの選択問題では外さない男
弁解していると、僕が危うい
「ふ~ん、まぁいいや」
苦笑いの僕を見て何か納得したのかへらへらと笑って行った。
あー怖い怖い。
本当に怖い、潤太君は言うなればチャラチャラした今どきの格好をしている。
長めの茶髪に、ピアスを何個か付けて、性格もノリも、フットワークも軽い。
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