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神祇省沖縄事務局へ引渡しが終わると、幸絵とツキが待っていた。
大燃はサキと県警本部に戻って常吉が何を掴んでいたのか調べてみる事にしたという。
「サッチャー姉ぇ姉ぇ、流一兄ぃ兄ぃも那覇に住んでるんだ?もしかして、結婚してる?」
「そ、そんなワケねぇし!」
ツキの質問に2人はハモりながら答えた。
幸絵:ウチは浦添に住んでるよ
流一:俺はちょっと前まで横浜と小禄だったけど、今は前島に住んでるよ
ツキ:そうなんだ!
流一:そういうツキちゃんは何でアイツと知り合ったんだよ?
幸絵:大燃は警察なんだからさ、何かお世話になることでもしたんじゃないの?
ツキ:あ、あぁ・・・ううーん・・・
流一:それより、ツキちゃんも特殊な力を持ってるとはなー・・・
幸絵:そうそう。びっくりしたよね
ツキ:あぁ・・・いや、これはどっちかというと特殊な剣でさー・・・
ツキは手金丸をサムレーにしたあと、ウンチケーやチクサジに変えて2人に説明した。
「・・・これを作ったヤツの話だと・・・世の中にはマナっていうのが溢れているらしくて、それをこれに反映してるみたい」
デバイスを見せながら流一に話した。
「まぁ・・・俺たちのカウンタースキルも似たようなものか・・・目の前に媒体があればそれを操れるワケだし・・・」
幸絵はふと、自分の手の甲の「鉄」と出ている痣を眺めた。
―この力(カウンタースキル)ってどういう原理で水や炎とかを操れるんだろ?・・・
カウンタースキルにはまだまだ謎が多い事を幸絵は深く考えていた。
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