面倒くさい人たち

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「・・・この辺のはずなんだけど・・・」 珠璃菜は道に迷いながら地図を見つつ、少し近い那覇市の前島の住宅地をうろついていた。 沖縄に来るのは初めてではないが、ほとんどが観光地ばかりでこの周辺に来る事はなかなかなかったのだった。 また、渡された地図はメモのようなもので簡単な場所しか描かれておらず、具体的な場所は描かれていなかった。 ―すでに沖縄には、潜伏しているのかな?・・・ 珠璃菜はJフォンを見てみるが、これと言った情報はまだないようだった。 「・・・まさか、泉珠璃菜か?・・・」 後ろを振り向くと、横浜で見た顔―流一がそこにいた。すでにムラサメを取り出して臨戦態勢に入っていた。 「昨日、那覇空港でお前のとこの組織の人間が出て行くのが確認されている・・・もっとも、俺が取り逃がしたんだけど・・・」 ―うわ・・・面倒なヤツが現れた・・・ やむを得ず、珠璃菜はククリナイフを1本取り出し、珠璃菜も臨戦態勢に入った。
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