面倒くさい人たち

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―・・・やはり、追いかけてきたか・・・ 流一はムラサメを滴らせ、刃を形成すると珠璃菜に声をかけた。 「・・・まさか、泉珠璃菜か?・・・」 珠璃菜が後ろを振り向くと、流一がそこにいた。すでにムラサメを取り出して臨戦態勢に入っていた。 「今朝、那覇空港でお前のとこの組織の人間が出て行くのが確認されている・・・もっとも、俺が取り逃がしたんだけど・・・」 ―うわ・・・面倒なヤツが現れた・・・ やむを得ず、珠璃菜はククリナイフを1本取り出し、珠璃菜も臨戦態勢に入った。 「そっちがその気なら、行くぞ!」 流一はムラサメを振り下ろすが、珠璃菜はすぐにかわし、拳銃を取り出して発砲した。 『パァン』 ―おわっ?! 周囲に乾いた音が響き、流一はどうにか近くの川の水でバリアを作り、銃弾を防ぐ。 だが、すぐに近接戦闘に持ち込もうと珠璃菜は気が付くと流一の目の前に立っていた。 「さすがは水のカウンタースキラー・・・だけど、ここまで近いと何も出来ないでしょう?」 ククリナイフがすぐ脇を掠めた。 「しまっ!」 どうにか、スーツが切れる程度にとどめるようにしたが、すぐさま珠璃菜の蛇拳が飛んできた。 流一の頬を爪が切ると、今度はデッドレッグで流一は膝蹴りを食らい、バランスを崩して倒れた。 「クソッ・・・マジかよ・・・」 そして、すぐに珠璃菜に拳銃の銃口を突きつけられ、無抵抗を示した。そして、珠璃菜はJフォンを取り出し、身分証明書を見せる。
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