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その頃、
少女と人魚は『鏡の道』を進んでいました。
「つぎは7番目、ここは3番目」などと、
一見デタラメに思えるような道順で進んでいました。
『鏡』は2人が通り抜けると、
すぐに人魚の手元に戻って来ていたので、
何度でも通り抜けることが出来ました。
しばらくして少女と人魚は湖の底に飛び出し、
人魚はすぐに少女に飴を渡して、
『忘れ物しちゃったの。ちょっと待っててね。』と、
宝箱のような箱をひっくり返して、
潜り込んで何かを探しはじめました。
少女はまた辺りを観てまわり、待っていました。
『あったあった。』と、
人魚は巾着袋に何かを入れて、持ってきました。
そして龍神に
『パパ、しばらく帰らないけど心配しないでね。
あと、小さい珠、借りてくね。』と告げ、
少女と共に湖の底にある
『鏡』に飛び込みました。
そして岸にあがると、
前とは違う場所にいることに気づきました。
人魚は「ここは湖の真ん中にある浮島なの。
ここなら『邪悪』からみえないから少し休もうね。」
と少女に説明しました。
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