ガラスの城

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銀色の髪の 銀色の瞳の少年『邪悪』は、 鏡の部屋にこもり、鏡を抱いて眠りました。 『鏡』も『水晶』も、 少女に関して何も映さないので、 『夢』の世界に入って探そうと思い、 横になりました。 少女と人魚は、眠っていて、夢をみていました。 ただ、その時、 人魚が持っていた小さな龍の珠が強く光り、 熱を発したので、 人魚が気付いて少女を起こし、 危うく難をのがれました。 あと少し遅かったら見つかっていたかもしれないと思うと、 二人とも小さな龍の珠に感謝しました。 「『夢』の道も通れるなんて…。」と、 人魚が言えば、 「たぶん何でも出来ると思う。」と、 少女が言いました。「 だって『ガラスの城』は異次元にあるのに、 しっかり見張られていたし。 最初の頃は 見守っていてくれているのかと思っていたのだけれど、 あの日、 『夢』の中で感じ取った感覚はおかしかった。」
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