ガラスの城

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しばらくして、 二人は手を繋いで眠りました。 そして夢の中で、 糸を撚り、 またモチーフに夢を編み込みました。 半日が、あっというまに過ぎ、 今度はフードのついたケープを作りました。 「眠るときは、こういうのがいいよね。」 「でも夢の中では眠っていないよ。」 などと言いながら、仕上げました。 そして目を覚ますと、 たくさんあった繭はなくなっていました。 「これで、ひと安心だね。」 と人魚は言いながら、 今度は二人で果物を採りに行きました。 小さな浮き島のような場所なのに、 何故か、ものすごく広くて、 たくさんの種類の果物があって、 少女はとても不思議に思いました。
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