ガラスの城

2/26
前へ
/26ページ
次へ
城には、少女が一人で暮らしていました。 銀色の髪で銀色の瞳の、 透き通るような肌色の少女でした。 ガラスの城はすべてガラスで出来ていましたが、 『鏡』だけは銀で出来ていました。 ある晩、少女は 『鏡』と『鏡』を合わせて、 『合わせ鏡』の中を数えながら進んで行き、 13、14、15と、奥へ奥へと進み、 何番目かで、気を失いました。 気がついてみると、 部屋中『鏡』で出来ている部屋に横たわっていました。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加