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城には、少女が一人で暮らしていました。
銀色の髪で銀色の瞳の、
透き通るような肌色の少女でした。
ガラスの城はすべてガラスで出来ていましたが、
『鏡』だけは銀で出来ていました。
ある晩、少女は
『鏡』と『鏡』を合わせて、
『合わせ鏡』の中を数えながら進んで行き、
13、14、15と、奥へ奥へと進み、
何番目かで、気を失いました。
気がついてみると、
部屋中『鏡』で出来ている部屋に横たわっていました。
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