ガラスの城

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「ねえ、憶えてる? 生まれてくる前に、 一緒に、或る星にいて、 もちろん身体は、まだ無かったけど。 一緒にこの青い星に向かって、 すべての惑星からエナジーを 分け与えてもらいながら、降りて来た時の事を。 あなたは『月』で立ち止まってしまって、 離れ離れになってしまったけれど。』 と人魚は少女に尋ねました。 少女は 「その、惑星からエナジーを分け与えてもらいながら、 天から降りてきて、 その分量、比率によって個性が決まる、 っていう話は聞いたことあるけれど…。 自分の事は憶えていないわ。 『月』で立ち止まってしまった事には、 何か意味があるの?」 と人魚に問いかけました。。 人魚は 「惑星に立ち寄ると、かなりの影響があるの。 あなたは夢見の力が強く顕れたけれど。 あの少年は、かなりの影響どころか、 他の惑星にも立ち寄ってしまったの。 自分でも制御出来ない程に。」
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