ガラスの城

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少女は湖に自分の姿を映してみました。 何故か、青緑色の髪に青緑色の瞳の、 顔は自分と同じで・・・ しばらく見つめていると、 湖の中から飛び出してきました。 青緑色の鱗の人魚でした。 「きれい」と言うと人魚は 「ありがとう。待ってたのよ。」と人魚。 岸辺に並んで腰掛けて、しばらく無言でいました。 そのうち少女が「どうして待っていたの? どうして私を知っているの? 何処かで会った事がある?」 と、人魚に尋ねました。 人魚は「いつも視ていた。 でも、いつかここに来るって解ってたから、 ずっと待ってた。 子供の頃に夢の中で出会ったの。 その時にあなたの未来が観えていた。」 「これから先もみえるの?」 ちょっだけ不安になった少女が尋ねると、 人魚は、 ここから先は、ふたり、 ずっと一緒にいるから、視ることはできないの。 でも困った事があったら助けるわ。 お互いに。」 「ガラスの城には戻れるかしら?」 『鏡』の道を辿って行けば、そんなにかからない。 でも、 『鏡』の道は『邪悪』が見張っているから気を付けないと。 とりあえず家においでよ。」と、人魚。 「まさか湖のなかに? どうやったら行けるの?」
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