ガラスの城

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部屋に戻り、少女はちょっだけおどろきました。 「いつの間に服、着たの? 足も生えてる? 魔法?」 と人魚に尋ねました。 人魚はくるくる回ってみせて、 「そう。魔法。似合う?」 と、キラキラ光る薄い青緑色のドレスを煌めかせました。 「あなたも着替える?」 と指を翳して、 銀色に煌めくドレスを少女に着せました。 少女もくるくる回ってみて、 「綺麗。」と 喜びました。 髪型も、お互いに、編み込みにして、 鏡の前に並んでみました。 まるで双子の姉妹のようでした。 「夢を編みましょう。」と人魚は言いました。
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