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と、うるさいアラームがなっている今日は4月7日。この日は一般的に入学式の日で、俺は今年度から高校生になる。
とりあえずさっきからうるさい目覚ましのアラームを止めるため、目を閉じたまま布団の中から片腕をだし、アラームがなっている所へ精一杯伸ばす。空振り3回の後に何とか止める事に成功した。
そのまま時計を掴んで、まだぼやける俺の目の前に持ってくる。時計はいつも通り6時55分である事を俺に教えてくれた。
それにしても眠い。まあ、当然か。昨日は2時ぐらいに寝て、3の倍数である5時か8時ではなく7時に起きたからな。
ああ、3の倍数の睡眠時間というのは――。
ドンドンドンドンドンドンドン!
――あー。悪いがパソコンとかで調べてくれ。俺は今から廊下をドンドンと走って俺の部屋に来、ノックもなしにガチャリとドアを開けた――
「コミちゃん!! ごっはんだよ~ん」
――妹の相手をしなくてはいけないからだ。
ちなみに、コミちゃんというのは俺の事だ。元は『コミー』というあだ名だったんだが、妹がそれをもじってできたあだ名がコミちゃんだ。
コミちゃんというあだ名は主に親族が使い、コミーは主に友達が使う。
で、何でこんなクソくらえなあだ名がついたかと言うと、俺の周りにはバカがほとんどで、よくつっこんでいたら、ツッ『コ』『ミ』やろ『ー』で『コミー』となった。
正直言って止めて欲しい。せめて妹にはお兄ちゃんと呼んで欲しいしな。
……だからといってシスコンではない。も、もちろんだとも。
………………。
俺は頭だけを妹がいる方へ向けた。妹は今さっき起きたばかりだろうというのに、いつも通り元気そうだ。確かに睡眠時間に3時間もの差があるけど、妹も俺と同じく睡眠時間が3の倍数ではないんだけどな……。何でこんな元気なんだ?
あまりの悲しさに、某有名な猿の名前を持つサ〇ヤ人の技を使いたくなった。
おらに元気をわけてくれー。
いや、マジで。元気わけて。
まあ、当然わけれるわけもなく。
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