これからが夏

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徳「よし、行くで藤原ー」 藤「どこにすか?」 徳「もう忘れたんか、海や」 藤「こんな時間に行くんすか」 つい先ほどご飯を食べて、ちょうどゴロゴロしていた。 時間は7時。 徳「よし、行くで」 藤「…はい」 車に乗り、しばらく沈黙が続いた。 意外にも徳井さんはあまり話さない方、もちろん俺も。 だからこのような時間が多い。 別に無理に話したい訳じゃないから楽。 徳「着いたで」 藤「…人おるやん」 徳「まあまあ、ほら行こうや」 藤「…はーい」 徳「海やー!!!」 海だが、暗いから海っていう感じがしないから実感が湧かない。 藤「(にしてもめちゃめちゃはしゃぐやん)」 徳「藤原はよ来いて!!」 藤「今行きます」 バシャバシャと遊んでる徳井さんの近くに行く。 徳「藤原」 藤「はい?」 バシャ、ボタボタ。 徳井さんが俺に向かって水を掛けて来た。 服が濡れた。 藤「…」 徳「アハハ!ビチャビチャや(笑)」 藤「(ムカつく…)」 バシャバシャ!! ムキになって徳井さんに水を掛けまくった。 徳「ちょ、アホアホ!!」 藤「徳井さんが先でしょ!!」 徳「このやろ!!」 2人でバカみたいに水を掛け合い、とにかく子供かのようにはしゃいだ。 こんなにはしゃいだの久しぶり。 たまには良いかもしれない。 藤「あーあ、服ビチャビチャ」 徳「せやな、エロいな」 藤「誰もエロいとは言うてません」 徳「スッケスケやな」 藤「ですね」 徳「なあ、ちょっとヤらん?」 藤「それの、や、はカタカナのや?」 徳「もちろん。夜とは言え外やからさ、スリル満載やん」 まさかこの人ヤりたいというだけで海に連れて来させたのか… 良いかもと思った俺がバカだった。 藤「帰りますよ」 徳「藤原」 藤「ちょ!!」 腕を引っ張られバランスを崩してしまった。 背中との衝撃で水の音が聞こえた。 藤「っな、にするんすか…」 徳「やー、お前の濡れた姿見てたら興奮してもた」 藤「アホちゃいます?」 徳「大人しく食われろ」 笑顔でそんなことを言われた。 その笑顔と言葉にゾクリときた。 俺も相当なMだな。 これからが夏 -next…?- アトガキ→
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