Trick or Treat!

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今日は待ちに待ったハロウィン。 いつも徳井さんにいじめられているから、その仕返し。 藤「失礼します。あ、福田、徳井さんおる?」 福「え?徳井ならさっき藤原さんのとこ行くー、言うてどっか行きましたよ?」 藤「あ、そうなん?ありがとう」 福「いいえ」 福田の方が年上だが、しっかりしている。 どこぞのバカ(森木)もしっかりしないものか。 …いや、あいつがしっかりしたら気持ち悪いかも。 徳「ふーじーわーら!!!」 ギュッと後ろから誰かが抱き付いて来た。 声とこの行動だけで徳井さんだとすぐにわかった。 藤「離れてください」 徳「…えー」 素直にしぶしぶ離れてくれた。 藤「徳井さん」 徳「んー?」 藤「トリック オア トリート」 徳「…あ、ハロウィン?」 藤「そうです」 徳「お菓子なー…」 ゴソゴソとポケットをあさる。 が、見た感じお菓子は無い。 徳「…お菓子無いなー」 藤「(よっしゃ)じゃあイジメていいすか?」 徳「俺を?」 藤「当たり前じゃないすか」 徳「…」 藤「徳井さん?」 徳「藤原!!」 肩を勢い良く掴まれた。 徳井さんの顔はどこか興奮している。 徳「思う存分イジメろ!!」 藤「…は?」 徳「お菓子持ってへんもん!!」 イジメる気で来たが、こんな感じに来るとは思っていなかった。 徳井さんはどこか変だとはわかっていた。 たまに気持ち悪い事もある。 だが、今回のは本当に気持ち悪い。 藤「…徳井さん、やっぱりいいです」 徳「え、何でや!?」 藤「…いいんです」 徳「えー!!」 ハロウィンの楽しみ方は人それぞれ -end- →アトガキ
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