君とずっと

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徳「ふーじわら」 藤「…」 徳「え、ちょ、無視せんといて」 藤「…何すか」 徳「何で若干嫌そうなんや」 藤「…で、何すか」 徳「いや特にはないけど」 藤「なら話しかけらんといてください」 そう言って藤原はずっとノートと睨めっこ。 さっきからずっとこうだ。 勉強中ということもあるけど、少しは構って欲しい。 徳「藤原ー、遊ぼうやー」 藤「嫌です。というかあんた受験生なんやから勉強しましょうよ」 徳「なら藤原教えてや」 藤「無理です」 ズバッと言われた。 しばらく大人しくしていよう、そう思い、藤原の勉強する姿を見る。 いつもならずっと見ていると怒られるが、今は集中していて気付いてない。 徳「(やっぱかっこいい顔してるよなー…)」 藤「…ふー」 徳「ん?」 藤原が持っていたシャーペンを机に置いた。 伸びをしたりし始めた。 すると俺の肩に頭を預けて来た。 徳「どないしたん?甘えか?」 藤「先輩」 徳「お?」 藤「…疲れた」 徳「お疲れさん」 藤「…」 ほんのり赤くなる頬。 白い肌がより綺麗に見える。 あまり素直になれない藤原なりの甘え方。 藤「先輩は卒業したらどないするんですか」 徳「んー…ここ出て行くかな」 藤「…そうすか」 そう言えば藤原は悲しい顔をしてしまった。 俺はそんな顔見たくない。 徳「藤原」 藤「…?」 徳「ここ出て行ってな、うまく出来たら藤原とこうやって過ごしてたい」 藤「…フフ」 徳「何やねん」 藤「うまくいかんくても俺はずっとあんたに着いて行きます」 徳「…!!」 藤「…なーんてな」 これだからお前といるのが楽しいんだ。 徳「藤原」 藤「はい」 徳「これからもよろしくな」 藤「…はい!」 -end-
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