プロローグ

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そして、俺は今幸せそうな夫婦の前で、抱かれている。 初めは赤ちゃんからか……と凹む俺に対し夫婦は俺の世話に一段落ついて外に出ていった。 (ここが三国志に酷似した世界か……) 俺の名前は高順 乱孝(こうじゅん らんこう)になるらしい。 確か高順って呂布の副将で、最後は呂布ともどもに死んだと思うが…… てか、名前なんか可笑しくね?何、乱孝って…格好いいじゃん!! (高順さん聞こえますか~?) 急に頭に舞さんの声が鳴り響いた。 「あぅー!だうだう、あー!」 ………………… (頭で考えてくれると伝わります) (こんな感じか?) (はい、伝わります) (改めて、何故俺は墓穴キャラの高順に?) (最初は肉体ごと飛ばそうと思っていたんですけど。体がぐちゃぐちゃになってて、そして都合良くいた体が高順だったのでそうさせてもらいました) (それじゃ仕方ないか……まあ、この世界は三国志に酷似した世界だから生き抜くために体を鍛え上げればいいか) こうして、俺は舞さんの会話を終わらせ一端、眠りについた。
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