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腹が減った。それで鈴倉准(すずくらじゅん)は目が覚めた。
今日は学校の体育でマラソンをしたり、美化清掃で委員だった為に校内清掃したりと真面目に取り組み過ぎたせいだろう。
その疲れた身体で家に着くと、すぐにベットに倒れ込んでそのまま就寝してしまった。
なので夕食もとらずにいたため、腹がグーと鳴ってもおかしくはない。
「まいったな。夕飯は買いに行くつもりだったのに」
家には准しかおらず、両親とも多忙な商社マンなので不在な日は週に何度もある。
高校生になってからは作り置きなどないもので、自分で調理をするしかないのだ。
「食材もない。米もきれてる。カップ麺の類すら残ってない」
冷蔵庫、炊飯機、戸棚と食べられるものを探すがめぼしいものがなかった。
グーグーとお腹がすいているのを実感してくると、はやくなにか食べたかった。
でも引っ掻き回ったすえにほんとに家にはなにもなかった。
「買いに行くしかないか。こんな時間じゃコンビニぐらいしか開いてないけど」
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