1-1 夜のコンビニと少女

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「買いに行くしかないか。こんな時間じゃコンビニぐらいしか開いてないけど」  時刻は午前零時を過ぎた頃、だいぶ長く寝たせいか目は冴えているし、このまましばらく起きてることになりそうだ。  夜更かしはこんな日でない限りすることはない。  両親がいない日が多いとはいえ、普通に眠くなれば今頃はベットに横になっている。 「あまり夜更かしすると明日は学校に遅刻しちゃうし。親にはばれたくないよなぁ」  准がひとりで寂しいと思ったのも小学生までだ。    ひとりだと気楽だと思うようになってから、なるべくひとりの時間が欲しいので生活時間は守るようにしていた。  それが成績の結果によって、両親が家にはやく帰るようになり、また受験生の頃みたくいろいろお小言で縛られたりするのは嫌なのだ。  准も高校生になって勉強をして起きてる夜より、なにか楽しむ夜にしたいと思っている。  自分が深夜にひとりで外へ出かけることはまだなかった。
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