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外の夜の静寂が嘘のような店内のヒップホップな曲に救われた気がした。
店員が陳列作業中で煩わしそうな表情を向けられたって別にいい。
そのまま自然な挙動でとりあえず雑誌コーナーへ行く。
コンビニのガラス面にある雑誌を見るふりをして、外からさっきの彼女のことをまた見ようとしていた。
あの一瞬でなにか目を奪われたのか、暗くてもわかるかわいい少女だったので気になってしょうがなかったのか……、もしかして知ってる人だったかもしれないからか。
准は自分には似合わない『オレ様系で決めろ!ファッション特集』と表紙にある雑誌をとって、適当にめくってから外の様子をチラ見する。
「…………はっ!?」
その様子に驚いて息を吐く。彼女と目が合っていたんだ。
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