苛立ち

4/4
前へ
/6ページ
次へ
空き家に着くと、こっそり育てた犬のココアが尻尾を振りながら近づいてきた。 亮「お前は、良いよな。怒られることも、家族も無くてそして、自由があってよ。」 ポケットから飴を、取り出し舐めた。口に広がるイチゴの味が、美味しかった。 琉「此処に、居たのか。」 亮「兄貴!何で此処にいるんだよ。」 琉「俺も嫌なことが、あったら必ずここへ来てたから。」 亮「兄貴、俺はこんな生活嫌なんだよ。」 琉「亮太は、まだ自分の色を知らないお子ちゃまだぞ!」 亮「ふざけた事言うなよ!」 琉「ここへ行け、行けばわかるから。」 兄貴は、そう言い残して空き家を出て行った。 渡されたメモを見た 色の魔女 金谷町21番地 亮「色の魔女?近いから、行ってみるか。」
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加