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「……どうかな?」
どうしても待ちきれず、ぼくの方から尋ねた。
すると彼女はパッと明るい笑みをこちらに向け、言った。
「すごい上手!川や草が今にも風に吹かれて動き出しそうだもの!私、あなたの絵好きよ」
思った以上の好反応にほっとし、まるで自分自身が誉められているかのように嬉しくなった。
河川敷に見える春の訪れと、延々の流れ続ける川とを描いた作品。
この絵が、ぼくが彼女に届けた絵の、最初の一枚である。
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