プロローグ

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詳しく日にちはわからないが、季節は覚えている。 ぼくらが大学二年生の春。 ある日、二人で緑が栄える公園に行った時のことである。 「ねえ、人は本当の意味でいつ死ぬと思う?」 「え?」 「人はいつ死ぬのか、よ」 「死ぬのは決まって命が尽きる時でしょ?」 本当にそうなのかな、と彼女は言った。
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