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君は僕を必要としてくれていて、いなくならないで、そう言ったけれど、それでも僕は君のすべてなどではなかった。
それでも、僕は君を愛していた。僕には君がすべてだった。君しかなかった。
それは、君も知っていることだった。
「僕には君だけだ」
そう言う度に、君は嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔が、僕は一番大好きだった。
好きだったんだよ。狂おしい程に好きだったんだ。
こんな僕を、君はまた愛してくれるかな。
愛しい愛しい君。
愛してる。愛してるよ。
ずっとずっと、僕は君だけを愛してるんだよ。
-THE END-
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