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『ジィーー!ジィーーー!!』
何処かで蝉が鳴いている・・・
こんな暑い日にも元気なものだ・・・
もうすぐ7年振りに彼女と再開できる。
天涯孤独の私にとって、彼女は私の全てだった。
彼女もまた私を愛してくれた。
7年経った今でも彼女への愛は薄れていない。
どうして別れてしまったのか・・・
やはり私が悪かったのだろう・・・
手紙で待ち合わせ場所と時間を指定して呼び出した。
《やり直したい・・・出来ればまた一緒に暮らしたい》という想いも込めて・・・
来てくれないという不安は不思議となかった。
想いを巡らし時計を見ると約束の時間の7分前・・・
『久しぶりだね・・・』
あれから7年・・・
彼女との再開を蝉の声が祝福してくれていた・・・
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