7月-side A-

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7年の月日を感じさせない彼女の容姿。 懐かしさと愛しさが同時に沸きあがり、周囲の目を気にせずに思わず抱きしめてしまいそうだ。 『駅前のホテルに部屋を取っているんだ。積もる話しもあるし部屋でゆっくり話しをしないか?』 私の提案に彼女は少し戸惑い、軽くうなずいた。 了承の返事をくれた彼女の横顔は、心なしか笑顔になっているように見えた… ほっとした… 部屋に着いたら何を話そう… 今までの事… これからの事… そして… …を… ……を… ………ずっと囁くよ…
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