第2章~迫る魔の手と救いの手~

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二人は、「旅人の休憩所」を見つけ、休んでいた。 「はぁ~、疲れたぁ~。ふかふか~♪」 セレスは、ベッドに倒れこんだ。 「今日ここで一泊して、明日ヘルデナンドを目指そう。」 「そうね...はれぇ~、何だか眠くなってき、た...」 と言って、セレスは眠り込んでしまった。 「う...何だ、頭が...いてぇ。」 め..ざ...なさい.... 「なん...だ...?」 「オイッ!!!」 突然、誰かが叫んだ。レイドが後ろを振り向くと、深い緑の髪で、軽装を身につけ動きやすい格好をした、レイドと同い年くらいの青年が立っていた。 「誰...?」 「わたしは、アルステッド・カイラルというものだ。そいつを連れて、ヘルデナンドへ向かうぞ!!」 「どうしてなんですか?」 「時間がない!後で説明する!!早くしろ!!」 「わ、わかりました!」 何がなんだかわからないまま、レイドはセレスを背中に背負い、アルステッドと共に、休憩所を出た。 すると、外には黒い鎧の兵士と、黒衣のローブの者たちが4人が出口を囲むようにして立っていた。 「遅かったか!」 「逃げられると思っていたのか?バカめ、我々から逃げることなど出来ないんだよ!!」 「...うるっさいわねぇ。なんなのよもう...あれ?何?どうなってんの?レイド?」 セレスは眠りから覚め、混乱しながらレイドに聞いた。 「お前ら、戦えるな?」 「あ、はい!」 「えっ、なになに!?」 レイドは剣を構え、何がなんだかわからないまま、セレスは月の形をし、真ん中に水晶がついた杖を慌てて構えた。 「ハアアアッ!!」 鎧を着た兵士が3人剣で切り掛かってきた! 「くっ!」 レイドは、剣で防いだ。 「案外たいしたことないな。ハァッ!!」 剣を押し返し、敵へ切り掛かる! 「いくぞっ!閃光斬!!」 「ぐあぁっ」 光の柱が敵に直撃し、全身を包んだ。光が散ると、兵士は火傷をおい、体からは煙をあげ倒れた。
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