第2章~迫る魔の手と救いの手~

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そして、アルステッドはどこから出したのか、長い柄の斧を持ち、二人の兵士と睨み合っていた。 「ダァァァ!!」 一人の兵士が剣を構え、切り掛かる! 「甘いな...」 と言って、斧を上段に構えた。 「...剛牙斬!!」 斧の強力な一撃が兵士へふりかかった! 「グァァァァ!!」 斜めから振り下ろされた斧は、鎧を壊し、兵士の体に深々と斧が食い込んだ。 「死ね!」 もう一人の兵士が、後ろから斬りかかってきた! 「やはり...甘いな...。」 すっと後ろからきた攻撃をアルステッドは、いとも簡単に避け、態勢をすぐ立て直し、攻撃を繰り出す! 「我が奥義、喰らうがいい!豪火爆破斬(ごうかばっぱざん)!!」 「がはぁ!?」 炎をまとった斧を持ち、アルステッドはジャンプし、上空から振り落とした。 兵士は焼け焦げ、体から煙を上げ倒れた。 「すげぇ...。」 レイドは、アルステッドの戦いを見て、ただ者ではないと感じとった。 一方、セレスは敵の攻撃を避けていた。 「アタシは肉弾戦は苦手なんだってばぁ!!」 と叫んでいた。 「ダァァァァ!」 兵士の剣が、セレスを襲った! しかし、セレスはぎりぎりで避けた。 「もう怒ったんだから!!」セレスは杖を構え直した。先端についたクリスタルに魔力が集束する! 「行くわよぉ!氷流連弾!!」 杖を降ると、光の球が現れ、兵士に当たると、氷の柱となって兵士を覆った! 「アタシをなめた罰なんだから!...ん?まだ残ってたのね。」 魔術師の兵士が、魔術を唱えていた。 「行け!スプラッシュエッジ!」 水の魔術がセレスを襲う! 「効かないわよ!レデュース・ダメージ!」 術はセレスを直撃したが、魔術障壁を発動したため、被害は少なかった。
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