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いろいろ売っているセレクトショップでプレゼントを選ぶ事になり ママの帰りが遅いこともあって少し遠いけど大きい街まで足を延ばした 「うっわ!かっけー!!」 車から降りると希一が声を上げた。 「何が?」 「あれ、あの車!」 希一が指差す方を見ると黒塗りの高そうな車が端に停められている。 しかも白手袋をした運転手さんが乗っているのが見えた 車の事はよく分からない理伊の目から見ても一体どんな人が乗っているのか見てみたいと思う程だ。 「え~!!ちょっと希一じゃない!?」 「うっそ偶然!!」 甲高い声の方向を見るとギャル系の女2人がこっちに手を振って向かってきている 「おー!!何してんの!」 希一もそれに答えながら理伊にこっそり「わりっ先入ってて」と言い店の中へと促した もちろん言われなくてもそうするつもりだ チラッと後ろを振り返ってみると楽しそうに話をしている だけど…類友ってゆうか、ギャル系でかなり派手な2人に囲まれても違和感のない、硬派とは程遠い兄に理伊はため息を付いた
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