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そこに何を思ったのか、言葉さんが躊躇いなく座ってきた。
「えぇ!」
隙間なんてないくらいの距離。
白の生地に水玉模様のワンピースを着た言葉さんの肩と、俺の肩が触れる。
透き通るような白い肌をしていた。
女性特有の柔らかさに優しい匂い、それを意識しだしてさらに自分の体温が急上昇する。
緊張が高まりすぎて何も言葉が出てこない。
ゴクリと唾を何度も飲み込んだ。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
長く長く続く無音、あまりに静かすぎてサラサラとした葉っぱが揺れる音が聞こえてきた。
反対に自分の鼓動はこれ以上ないくらい大きくなっているが。
だってこんな美人と話した経験なんてないからな!。
ハッハッハー・・・・・・なんか悲しくなってきた。
勝手に落ち込んでいると、またもや言葉さんが話し出す。
言葉の節々に若干のイライラを感じさせながら。
「で、さっきの返事は?」
返事?あぁ、さっきのやつか。
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