第一章 呼び出し

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「好きです!まだ全然話したことないくせにって思うかもしれないけど。まだ入学してから2ヶ月しか経ってないけど!」 「……へ?」 今なんて? 「……へ?って…だから好きですって…」 勢いづいていた池田さんは、俺が聞き返した途端、空気が抜けたように縮こまっていった。見ると顔は真っ赤で、手は体の両脇でスカートをギュッと握り締めていた。 予想外の方向に話が進んだことですっかり止まってしまった頭が、ゆっくりと思考力を取り戻していく。 「…え?えぇ!?」
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