これからお世話になりますニャー

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「いきなり部屋に連れ込むにゃんて… まなぶぅは、大胆にゃねっ。」 ぽっと赤くなり、両手を頬にあてながらクネクネするニャー子にイラッとしたのか、学はニャー子に怒鳴り付けた。 「五月蝿いわぁぁ」 学は、襖に張り付きながらニャー子に問いかける。 「てか、お前はなんだ!化け猫か!?」 化け猫扱いされたニャー子は驚き、ぷんぷん怒りながら言う。 「ニャニッ!?化け猫とは失礼ニャっ! これでも立派な人にゃ!」 ニャー子が、エッヘンといわんばかりに胸を張ると学は、ハァ!?と言うような顔をし反論する。 「人!?人に猫耳が生えるかぁ!!」 学の言ったことは、間違いない。 人に猫耳やしっぽなど生えるはずもない。 だが、目の前にいるニャー子と名乗る女の子には、それが生えている。 一般人の学には、理解しがたい状況であった。 「ニャー子は、神様に頼んで人間にしてもらったにゃよ。 そうにゃ! 神様から手紙預かってきたにゃ。」 ニャー子は、思い出したかの様に手をポンと付き、ポケットから手紙を取り出すと学に手渡した。 「何々?、チキュウジンニツグ。 ムスメヲヨロシク。 ツイシン:チャント、チキュウジンノシソンノコセルカラ、アンシンシロ…」 学の手が震え出す… まさかの展開! 宇宙人からなんの変哲もない地球人学へのメッセージ… 学が、信じられない顔でニャー子をみるとニャー子は首を軽く傾げながら、ニコッと笑っていった。
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