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「と言うわけで、学のお嫁さんになりにきたにゃっ!」
なんの返答もなくただ目を丸くして固まっている学と返答を待つニャー子は、お互いの目を合わせ静止する。
「…」
「…」
そして数分たったのち、学がまるでムンクの叫びのような顔でニャー子につっこんだ。
「宇宙人じゃないかぁぁぁぁ!」
学の驚きっぷりに、ビクッとするニャー子であったが、すぐに冷静な弁解をし始める。
「ニャニャ!?
ニャー子はちゃんと地球生まれにゃ!?育ちは神様の星冥王星にゃけど…」
生まれを言ってみたものの、育ちは冥王星…
ニャー子本人ですら自信がないのか、指をつんつんさせ、上目使いをしながら声を萎めていった。
当の本人であるニャー子自身ですらそうなのだ…
学は、よりわかるはずもなかった。
「もう…、なにがなんだか…」
考え過ぎた学は、頭から煙をぷしゅ~と出しながら、くねくねと体を揺らす様に膝から崩れ去った。
「ふつつか者ですがよろしくお願いしますにゃ!」
そんな学にニャー子は、照れながらお辞儀をしたのだが、
もう学にはどうでもよい事だった。
ただひたすら休みたい…それだけが学の頭の中を巡っていた。
「もう…かってにして…」
学は、真っ白になりながら適当に手をふるとニャー子は、嬉しそうに両手をあげ、跳びはねだした。
「やったにゃ!!早速お母様にもご挨拶にゃ!」
「まて!」
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