251人が本棚に入れています
本棚に追加
ここからは、学ビジョンでお贈りします。
ニャニャンニャー♪とニャー子の鼻歌…いや…猫歌が聞こえる。
「なぜた!何故あんなにニャニャ言っているのに突っ込まない…本当に聞こえないのか?」
全く理解不明なこの状況に、学は試してみる事にした。
「母さん、買い置きのアイスはないかにゃー」
「はぁ?アイスならないわよ?…それと何その語尾…ゲームばかりやってるから、頭おかしくなったんじゃないの?」
学の語尾にイラッとした顔をする学母。
間違いない…聞こえていないんだ…
しかし、何故?
疑問に思い、学が不思議そうな顔をしていると…
リビングの掃除を手早く終わらせたニャー子が、学に擦り寄りながら言った。
「学ぅ~アイスなら一緒にかいにいこぉ~、ニャー子も食べたいにゃっ!」
にゃんにゃんと学に擦り寄るニャー子であったが、どうやら学母には、そうは見えないらしい…
学には、母が狂ったように見えてしまう。
「まぁまぁ、手を繋いじゃって…
ニャー子ちゃん、お掃除ありがとうねっ、はいっアイス代!」
ニャー子は、学母からアイス代百円を受け取ると、目をキラキラ輝かせ、学母の手をにぎりしめた。
「ニャー!お母様ありがとうにゃ~♪」
学母も、幸せそうな笑みをこぼしながら、ニャー子の頭を撫で、すぐに学を睨み言った。
「あんたは、小遣いで買いなさい!」
「はーい…」
こうして学は、ニャー子と買い物(初デート)に行くことになった。
最初のコメントを投稿しよう!