お母様、よろしくお願いしますニャー

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ここからは、学ビジョンでお贈りします。 ニャニャンニャー♪とニャー子の鼻歌…いや…猫歌が聞こえる。 「なぜた!何故あんなにニャニャ言っているのに突っ込まない…本当に聞こえないのか?」 全く理解不明なこの状況に、学は試してみる事にした。 「母さん、買い置きのアイスはないかにゃー」 「はぁ?アイスならないわよ?…それと何その語尾…ゲームばかりやってるから、頭おかしくなったんじゃないの?」 学の語尾にイラッとした顔をする学母。 間違いない…聞こえていないんだ… しかし、何故? 疑問に思い、学が不思議そうな顔をしていると… リビングの掃除を手早く終わらせたニャー子が、学に擦り寄りながら言った。 「学ぅ~アイスなら一緒にかいにいこぉ~、ニャー子も食べたいにゃっ!」 にゃんにゃんと学に擦り寄るニャー子であったが、どうやら学母には、そうは見えないらしい… 学には、母が狂ったように見えてしまう。 「まぁまぁ、手を繋いじゃって… ニャー子ちゃん、お掃除ありがとうねっ、はいっアイス代!」 ニャー子は、学母からアイス代百円を受け取ると、目をキラキラ輝かせ、学母の手をにぎりしめた。 「ニャー!お母様ありがとうにゃ~♪」 学母も、幸せそうな笑みをこぼしながら、ニャー子の頭を撫で、すぐに学を睨み言った。 「あんたは、小遣いで買いなさい!」 「はーい…」 こうして学は、ニャー子と買い物(初デート)に行くことになった。
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