アイスを買いにいくニャー

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アイスを買いにいくニャー

ニャーニャーニャー♪ アイスを買いに行く道中ニャー子は、ずっと学に寄り添っていた。 「ちょっ、あまりくっつくなよ!」 学にとって女の子と腕を組んで歩くのは初めての経験… 恥ずかしさのあまりどうしても、ニャー子を引きはがしたくなる。 「にゃ~、ニャー子は、学のお嫁さんだから~。 くっついて歩くにゃ!」 そう言いながらニャー子が、よりギュッと腕にしがみ付くと、肘になにか柔らかいものが当たり学の顔はみるみるうちに赤くなる。 くっ、こいつ着痩せするタイプか…と心の中で思った学は、体の一部にテントを張りそうになるも、π=3.14と脳内で円周率を計算し煩悩を退散させようと心みる。 よかった…なんとか平常心を保てそうだ… そう思いながらも、ニャー子の事をついつい考えしまい、生唾をごくりの飲む。 実際、ニャー子は見た目十代後半~ニ十代前半のかわいい女の子である。耳としっぽさえ無ければ… そんな子がいきなり押しかけ、嫁にしろと言うのだ… 男なら意識しない方がおかしいことだ。 公園を通り越し、二つ目の路地を曲がると左側にコンビニが見えてきた。 「ニャー!コンビニ見えてきたにゃ!」 コンビニを発見するとニャー子は、まるで散歩中の犬の様に、勢いつけて走り出した。 もちろん学も引っ張られ走らざるえない。 学とニャー子は、コンビニに入ると他のものには目もくれずアイス用什器へ向かう。 「にゃ~…、どれがいいかにゃ♪マナブぅ~、選んでくれにゃ!?」 ニャー子は、覗き込む様に、キンキンに冷えたアイスを見つめ、アイスをつんつんすると振り返り、とてもキラキラした目で学を見つめて言った。 そんなニャー子の姿に、学はドキッと胸をときめかすも、かわいいがあいつは猫なんだぞ!…と、首を振り深呼吸をする。
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