プロローグ

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6月24日(雨) ニャーニャー… 街灯下に一匹の子ネコ… お腹を空かせてニャーニャー泣いておりました。 「ニャーニャー(お腹すいたニャー、食べ物くれニャー)」 そこに、通り掛かる一人の男 その男は、子猫を見るとしゃがみこみ子猫を撫でながら言いました。 「ん?なんだ…捨て猫か? ニャーニャーうっせーな! 腹減ってんか?これでもくらえ!」 そういうと男は、買い物袋からミルクを取り出し、子猫に差し出しました。 「ニャニャー!?ニャァー(ミルクニャー!いただきますニャー!)」 子ネコは、むしゃぶりつくように、ガツガツミルクを飲み干します。 「うまいか?べっ別にかわいそうと思ってあげたわけじゃないんだからなっ、ニャーニャー五月蝿いからやったまでだ!」 そういうと男はその場をさっていきました。 「ニャー?ニャァーニャー(なんていい人にゃ!、あの…おにゃまえを…)」 子ネコがミルクを飲み終わり、お礼を言おうとしましたが、もう男が去った後でした。
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