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これからお世話になりますニャー
7月24日(晴)
この日も学は、ゲームに明け暮れていた。
「くそー、キャットマンが倒せない。後ろに下がって距離とってもがなりごえに飛ばされちまう…」
学が、ゲームに夢中になっていると、ピンポーンと家のチャイムがなった。
「おーい、母さん客だぞ!」
電話中の学母は、受話器に手をあてると学に言った。
「今、母さん電話中!代わりにでて!」
「ちっ、はいよっどちらさま?」
ガチャっと、学は不服そうに玄関へ向かい、ドアを開けるとそこには、一人の少女が立っていた。
「こんにゃちはですにゃー。学様はご在宅で?」
ショートヘアにシャギがはいった茶髪の女の子はニコッと学に笑いかける。
「へっ、どちらさま?」
学が、不思議そうに、女の子を見つめているとその女の子は、目をうるうるさせ学に飛びついてきた。
「あぁ~!学様ニャー!会いたかったにゃ~!」
突然抱きつかれた学は、慌てふためき翻弄すると女の子を突き放し、目を丸くして言った。
「だっ誰?」
学がキョトンとした顔で、女の子の名前を聞くと女の子は、コホンと咳ばらいをして名乗りだした。
「私にゃ、一ヶ月前に学様にミルクを分けてもらったネコですにゃー。名前は、ニャー子といいますっ」
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