第1幕ー恋の予感☆ー

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「みさーっ!!今日大丈夫!? なんかボーッとしてるぞぉ!!」 「う、うん。」 それならいいんだけどねー!! …と、りんは言い、 「ぁあ!!友達に呼ばれてたんだっ☆ ちょっと行ってきまぁす!!」 とか何とか言って 教室を出ていきました。 いつメンとか言いつつ、 そこら中 駆けわ回ってる彼女にとって 果たして私は いつメンなのだろうか。 …いつメンであってほしい…。 細やかな願望。 私、友達少ないかなぁ そうだ!! 今何時だろう…。 ふと教室の中にある 掛け時計に目をやってみた。 ――8時35分 ホームルーム開始まで あと5分。 先ほど遅刻なしとは言ったものの、 実質 ホームルーム開始直後の チャイム内に 各自の席に座らなければ 意味がない。 例え学校に来て 自らの机に荷物を置いても、 席に座らなければ 意味がない!! 私は立ち上がった。 あと5分。 うん。間に合う。 急いで駆け足で向かった。 あの場所に。 そう、 あの階段に―――
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