嫉妬と涙と笑顔

2/11
前へ
/136ページ
次へ
手が肩にかかった。 もう終わりだ。 涙が込み上げてきた。 「うぅ」 「なに泣いてんだ?」 この声はー・・・ 千葉先生?! 「な、な、な?!」 腰が抜けて ペタンと地面に座った。 溜まっていた涙は 自然に止まっていた。 「そんなゆっくり歩いてると8時すぎるぞー(笑)」 「急に現れないでください!ほんとにびっくりしました。」 心臓はばくばくして 大変だった。 「何度呼んでも気づいてくれなかったから(笑)」 「あ・・・」 イヤホンついてたから。 じゃあ私が悪いな・・・ 「す、すみま・・・」 「あっ!!!あと7分しかない!じゃあまた!気を付けて帰れよ!」 えー!! お、おいてかれた。 暗い夜道で 置いてく教師がいるか・・・? 仕方がないから 一人でとぼとぼ歩いた。 なんだろう・・・ 結構一人は 慣れてるんだけどな・・・。 先生にあってから 一人がすごいさびしいかも しれない。 先生の隣に行けたら、 せめて先生と 一緒に帰れたら、 なにか変わるだろうか。 でもだめかな・・・ だって・・・ 先生だから・・・ 叶わないよ・・・ ー次の日ー 朝はすっきり起きれない。 眠いのは毎回の事だから なれたけどね。 今日はテスト前 最後の授業だ。 真面目に受けなきゃ・・・と、言いたいところなんだけど・・・
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加