悲しませたりなんかしない

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ばっ! 逃げなきゃ・・・ 「はぁ、はぁ、」 巻けたかな? ガシッ! 「逃げても無理だよ。」 「やだ!やぁ・・・たすけて!助けてぇ!!!」 必死に助けを求めた。 杉田の手が スカートの中に入った。 「せん・・・せんせぇ・・・」 無理だ・・・ 先生は会議中だ。 だれもきこえない。 助けてくれない・・・ 「ほー。校内で強姦とはいい度胸してるじゃん?」 ち、千葉先生。 「ちっ。」 杉田は逃げた。 「大丈夫?教室にいないから探したら助けてなんて叫び声がするんだもん。びっくりした。」 「せ、せんせぇ・・・」 涙が止まらなかった。 怖かった。 あのまままた、 同じこと繰り返されると 思った。 「もう大丈夫」 「わぁぁぁぁぁぁ!!!」 泣いて、泣いて、 今までにないくらい泣いて。 涙はこれ以上 出ないんじゃないか と思った。 「あ、ありがとうございました。」 「杉田の事はなんとかしなきゃいけないね。そう言えば、病院には行ってるの?」
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