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ギュッ・・・
目を閉じた。
ごめんなさい・・・。
先生を好きになったって、
先生を困らせるだけだ。
私に関わったから。
私が
先生に頼っちゃったから。
ごめんなさい・・・。
涙が床にたれた。
「お前・・・杉田・・・また。」
ち、千葉先生?!
「ち、違うの!私が、先生に先生を辞めてほしくないから。したら杉田くんが助けてくれるみたいだから。」
「ばかやろ!杉田が本気で助けてくれると思うのか?!」
え・・・?
「あーあ。バレちゃった。ただこいつとしたかっただけだよ。」
ピッ
機械的な音声が聞こえた。
「な、なに?」
「録音してあったんだよ。」
黒い録音機が
先生の胸ポケットから
でてきた。
サイズは手のひらサイズだ。
「これで・・・よろしくな?」
「ちっ。」
観念したのか
わからないけど、
校長達には進路のことで
話がヒートアップして
壁に頭をぶつけ、
血が出た。
と言う
設定にしてもらった。
それから先生は
なにもなかったかのように
学校にきた。
「先生、なんで杉田を殴ったんですか?やっぱりあれが原因ですか?」
「違うよ。ひみつ!」
殴った理由は
わからないままになった
けど、まぁ、
大丈夫でしょう。
「あっ!先生!見てください!結果表!」
小さな紙を先生に渡した。
「すごいでしょー★数学!36位中11位★」
「ちえさーん。英語・・・これはないよー」
「そ、それじゃなくて!」
「はいはい。わかってるよ。すごいじゃん!」
ドキン・・・
あ・・・
「壁田?」
「あ・・・な、なんでもないです。せ、先生!明日は情報室開いてますか?」
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