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勇気を出して言った。
特に何かをする
ってわけでもない。
ただ、会いたいだけ・・・
ただそれだけ・・・
「あー、明日はデイサービスの方の七夕祭りなんだよ。俺そっちに行っちゃうんだよね。」
デイサービスとは
私の学校の隣にある
老人ホームのことだ。
前に七夕祭りの
ボランティアの
募集してたなー。
でも、老人は嫌いだから
って断ってた。
今は後悔してる。
「わかりました。」
じゃあ明日は会えないかな。
寂しい気もするわ。
教室に戻った。
みんな心配そうにみてきた。
「千葉先生どうだった?」
「勘違いだって。」
みんなほっとしたように
席についた。
隠さなきゃいけないんだ。
バレたらみんな・・・
みんな心配する。
「ちえー。」
「な、なに?」
優香が話かけてきた。
「お願いがあるんだけどさ、七夕祭りのことなんだけど・・・私いけなくなっちゃって。しゅりとまりさんと変わりに行ってくれる?」
まりさんとは
大澤まりえのことだ。
髪の毛は長くて、
女の子って感じの
頭のいい子だ。
テニス部に所属。
しゅりは
江頭しゅりのこと。
肌は黒くて
いつもポニーテールを
している。
女の子。
まりさんと同じく
テニス部に所属。
こんないいこと2度とない。
幸い、二人とも仲がいいし
よかった。
と、言うことで、
明日も先生に会える!
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