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単純なのかな・・・。
「あ・・・」
先生が他の所に
行っちゃった。
そりゃあそうだよね。
他の所も
撮らなきゃいけないから。
また戻ってくるまで
仕事がんばるか!
「いらっしゃいませ!」
「なんかちえやる気満々だねー。」
「そうかなー。」
すべて品物は売り切れた。
焼きそばも、つけものも
フランクフルトも。
「つかれたでしょ?どこか遊びにいっていいよ?」
職員の人がいった。
しゅりたちは楽しそうに
わかりました。
と答える。
「どこいくー?」
「やっぱり・・・お化け屋敷じゃないー?」
し、しゅり・・・
余計なことを・・・。
目の前にある
いかにも不気味な建物を
指差した。
黒い看板に赤いペンキで
お化け屋敷。
と書いてある看板は
迫力がある。
これが
人工で作ったものか・・・?
「あ、じゃ・・・じゃあお二人で行ってきなよ。うちはここで待ってるから。」
「なにいってんの?」
ガシッと腕を
二人に捕まれて
引っ張られた。
「いや、いやだ。やだやだやだー!!」
前に千葉先生がいた。
「あーもう先生!助けてください。助けてください!」
そう言うとしゅりは
先生の腕を掴んで
一緒につれてった。
あーもうむり。
目を閉じて、
ぎゅっと
今までにないくらいの力でまりさんに抱きついた。
「いたい!いたいよ!!」
まりさんのはっぴが
はだけた。
でもこっちも
必死なんだよー。
「いやぁぁぁ!!」
もうやだー。
涙が出てきた。
「ちえ泣いてるー(笑)」
まりさんとしゅりが笑う。
「わっ!!!!」
先生が後ろから
脅かしてきた。
「いやぁぁぁぁ!!!!」
お化け屋敷の中を走った。
ドタッ
転けて、
みんながいないことに
気づいた。
「あ・・・れ?」
暗い。
やだやだやだこわいこわい。
帰りたい。
腰が抜けて立てなかった。
もうやだー。
帰りたいよー。
誰か・・・
ガシャーン!!!
「きゃー!!!!」
助けて・・・
怖いよ・・・
た、立てないよ。
「ま、まりさん・・・しゅりーー。」
暗いよー。
「せ、せんせぇ・・・」
ガシ
「やぁぁ!!!!」
「そんな響き渡るくらいに叫ばなくても・・・」
この声は・・・
「せ、せんせぇ!」
背中におぶってもらって
出口にいった。
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