邂逅

5/10

46人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
しかし、「マザーグース」が生み出したMGC開発の後にはもっと多くの犠牲があった。 細胞が不適合のまま、実験を強いられた人間は人間としての原型は愚か、知能も持たなくなり、成れの果て、MGM(Mother Goose Monster)となり、「マザーグース」の手に負えない存在となってしまう。 そして追い討ちをかけるようにMGCの反乱が起こり「マザーグース」だけでなく、アメリカが陥落した。 しかし、MGCには反乱に反対した者も多く、かろうじて日本は彼らの協力によりMGCの鎮圧に成功した。 しかし、一部リーダー格となっていた者達は逃げ延び、まだ世界の何処かに潜んでいる。 これを世界は「ワシントン聖戦」と呼んだ。あえて「聖戦」と呼ぶ事で、日本、アメリカが皮肉られている。 しかし、世界は日本を批判してはいない。混乱した世界を立て直す為には、批判が必要ではなかったからだ。 日本は、持てる限りの力を振り絞り、世界の復興を始めた。 そして5年経った今日、まだ完全に回復してないのが現状だが、日本はアメリカに代わり世界のトップとして今も復興活動を続けている。 そして首都東京は、MGCとの共存を目指し、共に生活している特別都市となったのだ。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加