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「一樹君、こっちよん!」
改札口からでると2mはあろう巨大のにじみ出る筋肉男が女の子のようにこちらに走ってきた
相変わらずのおかまっぷりが俺の伯父さん、郷田さんだ
「お久しぶりです、郷田さん」
「あらやだん★私のことはごうちゃんって呼んでって言ってるじゃないのん★」
「いや……ごうちゃんとかもうキツい年じゃ…」
「あ゛?」
「ごうちゃん!今日も可愛いね!」
偉い凄みのある声はこの年になってもホラーだ、と言うか声のギャップが酷すぎるだろjk
「あらやだん★お世辞なんかいってぇ、鞄もってあげるわぁ」
あのクソ重い鞄を人差し指で軽々しく持ち上げやがった………ッ……!
衝撃ッ…………まさに衝撃だッ…………!
「さぁ、車で来てるのよ、行きましょう」
そして郷田さんは鞄を持ちながらフリフリと歩き出した、あの鞄の重さをまるで無視してやがる
と言うかお世辞に弱過ぎワロタ、絶対にあれは騙されるタイプだな
いや騙されたところでなんか気とかで解決しそう
「ほら!エルグランド買っちゃったのよねぇ!」
少し歩くと脇の方にエルグランド、
大きな車が駐車されていた、これ確か二百万とかするんだよな…
郷田さんはトランクを開けると俺の鞄をしまい込んだ、その間に俺は助手席に座る
「お、待、た、せ★」
「いや待ってないです」
そのまま何事もなく車は目的地へと向かった
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